ぎっくり腰

丁度先日お問い合わせいただいたので記事にします。

「ぎっくり腰」についてです。

ご紹介していただき、うちにお問い合わせいただいたという事で本当にありがたいことです。

僕自身もぎっくり腰に2回なったことがあります。

体が柔らかくてもなります。

病院や整形を受診してレントゲンやMRIでも特に異常なし「急性腰痛症ですね、痛み止めと湿布をだしておきますので・・・」と原因不明の腰痛と診断されるのがぎっくり腰です。

そう、診断上は原因不明がほとんどです。

これはジャンルの問題で病院でのジャンルから外れた部分が原因不明であり、病院は何も悪くありません。

その病院のジャンル外の部分を少しでも楽に改善できるように徒手での施術家がいるわけです。

ぎっくり腰は、欧米で【魔女の一撃】なんて言われますね。

大抵は、何か物を持った時・お子さんに急に飛び乗られた場合・シャッターを開けたり・上にあるものを取ろうとしたら・朝起きたら動けなかったなどのパターンが多いです。

行動に起因するかと思えば、研究で行動要因をなくした場合でもぎっくり腰はなくならなかったというデータもあるようです。

いろいろな説があり、関係部位の酸欠・毒素・もちろん筋や関連性のある組織によるものもありますが、行動要因をなくしてもぎっくり腰になったパターンがあることを考えると、心因的要因やストレス等も関係があるかもしれません。

上記画像の様に「あ、いたたたたた」という場合はまだ軽い部類で、その場でそのままストンとひざまずいてそれから動けない場合や、朝起きたら少しも動けなかった、足を手で手繰り寄せながら立ち上がるまで2時間かかったというお話も聞きます。

起こってしまったものは仕方ないのでどうするかですが「今朝ぎっくり腰になったから」とお問い合わせいただきますが、急性期はまず1日~2日安静にして炎症を抑えてもらいたいです。

少し動くのもやっとやっと、トイレも着替えもやっとやっとという状態では、もうピークなのかこれからピークが来るのかわからない場合もあるので安静です。

急性期に揉んだり、いきなり伸ばしたりNG

ぎっくり腰の急性期は炎症を起こしています。

炎症症状のあるうちは本来我々が触るべきではないですが、辛さから這ってでも行く覚悟でマッサージ屋さんなどに行った経験がある方もいるのではないでしょうか。

「腰が痛いんですね。うつ伏せで」なんて上記画像の様にいきなりうつ伏せにして腰から揉んだり、腰周辺をグイっと伸ばしたりなんて怖すぎます。

案内されるからお客さんは痛がりながらもなんとかうつ伏せになり、揉んでもらっている時は楽な気に一時的になる感覚もあるかもしれませんが、冗談抜きに本当に施術ベッドから起き上がれなくなる可能性もあります。

急性期を過ぎれば動かせる箇所から順にどんどん動かした方がいいですが、その場合も腰自体をむやみやたらに緩めることはあまり得策ではないです。

むしろ、腰以外の部分の問題が大きく、腰自体をどうこうしてもいい結果は出ない場合がほとんどです。

困っている方に伝えたいことは、鍼灸・整骨・接骨・整体と地元にも沢山ありどこでもいいです。

本当に痛いときに間違ってもパートやアルバイトの方がいるようなサービス業としてやっているお店に行くのではなく、知識と理論背景のある経験のある方にみてもらいましょう。

ぎっくり腰から話はそれますが、ちなみに通常の腰痛でも肋骨あたりの痛み・広範囲の神経症状・両足同時のしびれや変に長引く痛み、年配の女性ならばどこか圧迫骨折してないかなど、再度症状をきちんと伝えて医療機関を受診してください。腰が痛いからという理由で整形だけでなく、他も疑い内科なども受診がベスト。

僕は施術人数1万人くらいやってるんじゃないかと思うんですが、このパターンの場合は・・・と重大な病気がある可能性もあるのに無責任にできません。

ここまで言うには訳があり、過去11年半の間で重大な病気だった方が3名実際にいました。

仮に1万人やっていたとして、そのうちの3名なので確立としては0.0003%と確率は高くはないですが、骨に現状異常がないとはいえ変に長引く腰痛の場合は、内臓疾患や最悪「がん」という場合もありますから、その場合は個人的にはまず医療機関の受診をお勧めします。